2024.02.07

アトツギのシステム導入奮闘記その1

私がアトツギの時、社内のシステム導入について任せられた時があった。単純にシステム導入だけなら話は早いのだが、全社員が使ってもらわないと導入する意味が無い。なので、全社員が使いやすくて使いたくなるシステム導入を検討する事になった。

しかしながら、社内は社長派と副社長派の派閥争いの真っ最中。アトツギの私がそう簡単にシステムを導入させて貰えるわけもなく、約4年かけて奮闘することになったのだった。

社員数50名弱の弊社(父の会社、以下、弊社という)。職種としては、役員、経営コンサルタント、コンサルタント見習(正式名称が無かったので私が勝手にそう呼んでいた)、事務の4職種。拠点が福岡(博多)、北九州、広島、愛媛にあった。

経営コンサルタントとコンサルタント見習は、その日のクライアントとのやり取りや指導内容などを次の日までに日報として詳細を上げないといけないレギュレーションとなっていた。

事務職は、その日の作業日報があり、ある程度定量化されており、それを基に賞与や昇給の査定が行われていた。

また、同時にクライアントから提供されるデータがあり、それは別途、紙ベースで拠点毎に保管されていた。

経営コンサルタントは、それらのデータや世の中に出展されているデータ、同業他社のデータなどを分析解析して、どのような問題点がありそうなのかを議論し、必要ならクライアントの現場を拝見させて頂いたりした上でクライアントの会議で確認し、問題点があぶり出されたら、どうやってそれらを解決し、経営を進化させていくのかを弊社内でまずは議論し役員の承認を得てクライアントに提案する。

提案がクライアントの承認を得ると、その提案(ビジネスプラン)に基づいて実行していく。実行する際には、クライアントのスタッフさんの協力が欠かせないため、クライアントのスタッフさんが喜んで協力して貰えるように、弊社の経営コンサルタントは徹底的に考え抜いてご指導させて頂く。

そういう日々の流れがあった。これらをシステム化し、かつ、社長以下のスケジュールを全員が共有し報告書もナレッジとして共有出来る環境を作らなければならなかった。また、事務員さん用の定量化されてる作業報告と定量化されていない作業報告を共有出来る必要もある。

どう考えてもサーバーを共有できないといけなかった為、レンタルサーバーを借りてその上で動くアプリケーションソフトを開発し、そのサーバーにアクセスするやり方でRDB(データを保存する仕組み)とファイルサーバーを構築することにしようかと思ったが、某大手のグループウェアを導入すれば8割は解決することが分かり、まずはそちらを検討することに。

しかしながら、それでも解決できない問題があり、やはり、必要なシステムは内製してリリースさせるしかないという結論になり、内製化することにした。

これが派閥争いによってとても大変なことになるのであった…

つづく