2022.03.15

兄弟(姉妹)派閥

二代目・後継者に兄弟がいるとき、簡単に皇位継承とはいかないかもしれません。


これは、中国の歴史、日本の歴史を見てみると分かりやすいかもしれません。現代においても、北朝鮮を見ると兄弟の権力争いは死を以て制したりします。

徳川家康の様に、三代目将軍の争いを鶴の一声で決着させる事も稀にできるでしょう。
弟や妹が兄ちゃんを立ててくれる、そんな性格なら、まだうまくいくかもしれません。

しかし、俺が私がトップになるんだ!と虎視眈々と狙うような性格だと、権力争い派閥争いに猛り狂ってしまい、会社は1つにまとまらなくなってしまいます。
そうなると当然のことながら、会社経営はうまくいきません。

兄弟の派閥争いではありませんが、日産のカルロスゴーン前CEOが日産から追い出されてしまった事件は皆さんも記憶に新しいでしょう。
いろんな理由があるでしょうが、これも1つの派閥争いです。
やはり、派閥争いしてる間は、会社が1つにならずに前向きな事業戦略を実行できませんでした。実際、その間、日産からは目新しいわくわくするような新車があまり発売されませんでした。
現代では、コーポレートガバナンスと言われたりもしますが、企業統治は会社経営をしていく上で重要な要素です。
コーポレートガバナンスができてない企業は、コンプライアンスも弱くなり、結果的に情報漏洩などの企業にとって大きくダメージを受ける事態が起きやすくなります。

ただ、私は派閥争い自体は悪いとは思いません。人が集まれば仲の良いグループや考え方が近いグループ、同じ学校を卒業した先輩や後輩などなど、いろんな形で派閥とは言わなくても集まりができるものです。
それが行き過ぎると問題があるというだけです。

話しを戻して、兄弟派閥の解決法で良い方法が1つあります。

私の叔父が理容店を経営していました。しかし、早くに他界したため、私の父が公私共々、面倒を見ていました。特に私の父は経営コンサルタントを生業にしていたので、理容店の経営を親戚の伯父さんとして無償でコンサルしていたのです。

そこで、父が長年時間をかけて作り上げたのが、店ごとに兄弟を配置することでした。これは先の戦略があり、万が一、兄弟げんかになって派閥争いが起きたとしても、各人が各店でお山の大将となり、それぞれ会社分割して袂を別れされる事もできるし、逆に袂を分かち合う事もできるようにしたのです。

似たような例があります。

福岡の飯塚に千鳥屋という老舗銘菓の会社があります。長男が東京エリアで千鳥屋総本家、次男が博多エリアで千鳥屋総本舗、三男が大阪関西エリアで千鳥屋宗家、末っ子が本家本拠地である福岡県飯塚市エリアで千鳥屋本家をそれぞれ別会社にして、会社を経営しています。

長男の千鳥屋総本家以外は、今も地域に根を下ろし、うまく会社を経営なさっておられます。
そして、千鳥屋という商標は四社で共同商標登録されており、四社で使えるようになっています。元々の千鳥饅頭やチロリアンは四社とも共通して使えるようにして、基礎はそこにあり、そこから各社が切磋琢磨しながら、お互い成長させていくという仕組みを作られています。
東京の千鳥饅頭総本家は残念でしたが、他三社はこのやり方でうまくいっています。

このように、先代も含めて、二代目・後継者は、兄弟がいるのであれば、兄弟の派閥争いが起きないように工夫していくことも大切な会社経営の要素であることを肝に銘じなければなりません。