■人手不足は生産性向上のチャンス
2代目・後継者・アトツギ(以下、アトツギという)は、人手不足は生産性向上のチャンスです。安易に人を探すことを考えるより、デジタル化機械化する事で人がやってたことをコンピュータや機械がやってくれる方法やその仕組み作りを考えてみましょう。まだまだデジタル化や機械化で生産性を向上させることができます。
■飲食店のケース
アトツギの会社が飲食店の場合、高級店を目指すのであれば別ですが、そうで無いのであれば徹底的にデジタル化機械化を目指すことは生産性向上という意味で、かなりのメリットがあります。
まず最初に考えられるのが、お客様からの注文をタブレットなどで受け付ける方法です。これを導入することでバイトを減らすことができます。意外にお客様が注文しながら悩んでたりして注文の受付に時間が掛かることも多いのです。
次に、配膳ロボットの導入です。配膳ロボットを導入によりバイトをかなり減らすことができます。配膳ロボットまでは無理でも、回転寿司方式など配膳の仕組みを見直す事でかなりの生産性向上が見込めます。
食器乾燥機や食洗機の導入も必須でしょう。これにより、かなりの皿洗いのバイトを減らすことができます。
決済の電子化。これも導入するだけでお客様自身がテーブルでキャッシュレス決済で支払をして頂けます。そうすると、会計時の完全無人化が可能です。
これらを導入するだけでもかなりの生産性向上に繫がると思われます。料理を作るシーンでも極力ロボット化機械化していけば、更に人を減らすことができます。
そうなると、料理を作る部門とお皿を下げてテーブルを清掃する部門ぐらいしか人が介在しなくてよくなります。
アトツギからお店の雰囲気がぁー、と言われるかもしれません。そこはアトツギのオーナーの店の演出の腕の見せ所だと思いますし、高級店を目指すのではないのであれば、思い切ってデジタル化機械化して、味はもちろん落とさないようにしながら、極力、省力化させていくことは1つの戦略であり、お客様も納得してくれるものと思われます。
この様にアトツギがデジタル化機械化を徹底すれば、大型店でも3分の1ぐらいに人件費をカットできる可能性があるかと思います。そうすれば、その分、アトツギは食材にお金をかけたりできるようになるので、お店としてもメリットが大きいかと思います。
特に焼き肉屋さんなんかはやれそうな気がしますねw
■BtoBの営業会社のケース
アトツギの会社がBtoBのリアルな物を卸す会社のケースを考えてみましょう。
まず在庫管理です。ほとんどのアトツギの会社ではバーコード等で在庫管理してるでしょう。倉庫内の物流もアマゾンに代表されるようにかなりデジタル化機械化できるようになってきてます。アマゾンだから、ではなく、中小企業でも随分アマゾンの様に倉庫の在庫を効率良く管理できるようになってきてます。
次に、倉庫や配送センターからの運輸ですが、ここはアニーリング方式の量子コンピュータを使うかクラウドの疑似量子コンピュータを使って配送の都度都度の最適化を行いましょう。これだけでもかなりのコスト削減、CO2削減に貢献します。
今度は営業サイドに目を向けてみましょう。営業が1番効率が悪く嫌うのは、営業報告書の作成です。
これもタブレットやスマホを営業スタッフに渡し、移動の合間などで入力してクラウド上に自動的に保存されるようにしましょう。また、音声認識技術を使って、イヤホンマイクをした上で、運転しながら報告書や作成できるようにもできます。滑舌が悪いと手書きで修正が増えますが…。
また、AIやデータサイエンスを使ってクラウドのストレージに保存された報告書の文章から、上司がテコ入れやフォローした方が良い顧客を炙り出したり、モチベーションが下がってる営業スタッフを炙り出してフォローしたりできるようにもできます。
バックグラウンド業務としては、在庫管理システムや営業スタッフの見積書などから自動的に請求書作成送付まで行うこともできます。
また、同時に売上(売掛金)を会計ソフトに自動的に計上して、入金があれば会計ソフトが銀行口座と連携して自動的に消し込み作業を行うこともできます。
■まだまだデジタル化機械化できることはたくさんある
導入費用がネックで導入してないだけ、ならば、今すぐ導入しましょう。
そうでないならば、なぜ、人じゃ無きゃダメなのか?掘り下げて考えてみましょう。
掘り下げて考えてみて、やはり人じゃなきゃダメだというならば、それはそれでよし。別の所でデジタル化機械化して生産性を向上させればよいだけの話しです。
しかし、デジタル化機械化できる所は徹底的にデジタル化機械化していきましょう!!