2022.04.12

2代目・後継者・アトツギの新規事業

■夢、目標、ビジネスプラン、新規事業

 

2代目・後継者・アトツギ(以下、アトツギという)の原動力は何でしょうか?やはり、夢を会社を通じて実現させることではないでしょうか。それが無ければ、ただ生きてるだけの犬や猫と何も変わりません。

 

夢、とまではなくても、なんとなく、こういうことしたいなぁとかこれが実現できたらスタッフが喜ぶんじゃないかなぁ、とか、こう思うレベルで構いません。それも立派な夢です!

 

夢をもう少し具体的にイメージ出来るレベルに落とし込んだのが目標です。

 

目標を5W2Hで具体化し、資金的なエビデンスを加えたのがビジネスプランです。

 

そして、ビジネスプランの中に新規事業展開を書いておく必要があります。新規事業展開は、新規事業だけでビジネスプランを書く必要がありますが、少なくとも会社全体のビジネスプランにも、どんな内容でどのくらいの資金でどのメンバーでいつぐらいから展開させていくかなどの概要程度は書いておく必要があります。

 

■アトツギ型一般ビジネス展開

 

私はアトツギの新規事業が研究開発型事業展開ではなく、一般的なビジネスを展開することをアトツギ型一般ビジネス展開と呼んでいます。

 

一般ビジネス展開とは、簡単に言うと、研究開発型とは真逆、つまり、既にビジネスとして世の中に存在はしてるけども、そこに一工夫加えて新しく見えるようにお化粧してビジネスを展開することを指しています。

 

アトツギの新規事業展開として、アトツギ型一般ビジネス展開を展開していくには、現在の会社のビジネスのドメイン(事業分野)と関連性を持たせることをオススメします。

 

アトツギ型一般ビジネス展開では、人材や資金やモノなどをお互いに融通させることが出来る方が、ビジネスとしては固定費や経費を削減でき有利に展開させることができます。

 

また、そうすることで、スタッフ達の活躍の場を創造し、スタッフ達の夢や目標を実現させる場を構築することが出来ます。

 

例えば、車の板金を会社の商いとしていたとしましょう。板金の技術を使ってキャンピングカーの製作を新規事業として展開することは、板金の技術を使うし、技術者をそのまま活かすこともできます。

 

なので、キャンピングカーを作る!ということを新規事業として展開することに決めたとします。次に、キャンピングカー受注生産するビジネスをやりながら、キャンピングカーのレンタカー、キャンピングカーの販売など、キャンピングカーを軸とした展開を考えます。

 

昨今のコロナ禍で、ソロキャンプをはじめとしてキャンプ需要は右肩上がりで増え続けているので、このビジネスの方向性は間違ってはいないでしょう。

 

その上で、例えば、キャンプ場と提携をします。キャンプ場と提携をして、キャンプ場にキャンピングカーを置いて、宿泊施設としてキャンピングカーを使ってもらったりします。また、リネン等の交換などの下請けを受注することも可能ですよね。キャンプ場の近く人住んでいる、所謂おばちゃんなどをバイトとして雇えば、多少離れているキャンプ場でもリネン交換等も可能になります。

 

この様に、板金というビジネスから少しずつ展開させていくことで、新規事業を展開させていくことができます。また、固定費や経費が少なくてすむと言うことは、万が一、失敗をしたときにも撤退がしやすいと言うことが言えます。

 

■新規事業は慎重にそして大胆に

 

新規事業の展開で一番考えないといけないことは、撤退のしやすさです。万が一、失敗したときに撤退をしやすい環境を作っておけば、損害は最小限に済みます。その上で、慎重にビジネスを展開していきます。

 

例えば、先述の板金からのキャンピングカーの事例で行くと、まずは、キャンピングカーの受託製作始めました!と、宣伝します。その宣伝も極力お金を書けることなく、SNSを使って宣伝を始めます。ブログは地道で大変な作業になりますが、1度、離陸すると、勝手に宣伝してくれるようになります。なので、他のSNSはもちろんですが、ブログは必須です。

 

SNSで宣伝すれば、基本的にはお金が掛かりません。ネットに接続する通信代やスマホあるいはPC代などは別として。

 

そして、地道にキャンピングカーの受託製作を請けていって、ある程度軌道に乗ってきたら、次は大胆に資金と人のアサインの許す限り、自社サービスの展開、つまり、キャンピングカーのレンタル、販売、キャンプ場との提携へと繋げていきます。

 

この時は、可能な限り、大胆に行きましょう!そして、新規事業としていよいよ成長期へと入り、本当の意味でのアトツギがアトツギからの卒業をするときです。

 

■アトツギから経営者へ

 

アトツギがアトツギと言われてる間は、経営者とは言えません。代表取締役となり、法的にも責任を負い、そして、スタッフたちをこれから幸せにしていく義務を負って初めて経営者となります。

 

例え今はまだ父と二人での会社だったとしても、自分の夢を実現させるためには、それを目標にし、ビジネスプランに落とし込み、そして、行動する。行動する。行動する。行動しなければ、ビジネスプランなんか絵に描いた餅でしかありません。行動し、そして、ビジネスプランを修正していく。

 

このPDCAを繰り返し、スタッフを1人、2人と迎え入れ、少しずつ会社を大きくさせていきましょう!あ、もちろん、一気に大きくしもいいですよ(笑)その時は、またやり方が変わるので、このブログで扱っている内容とはまた違った手法を使わないといけませんが。

 

この様に少しずつでも前へ進むことによって、アトツギは経営者へと脱皮していくことができるようになります。