2022.06.02

危険な日本の雰囲気とアトツギの為の新規事業

■メガバンクの支店長の「お車」

昨日、新聞を読んでいると、とあるメガバンクの支店長が「お車」を廃止されて不満を持っていると言う記事が出ていた。

また、その記事に対して、上から目線だとか時代錯誤だとか経費はドンドン削るのが当たり前、というコメントの論調だった。

私も記事を読みコメントを読んでいると、うんうん、上から目線だし、このご時世でなにを言ってるんだ!けしからん!と思いながら読んでいたが、ふと思った。

この風潮が今の日本なんだと。とにかく何でも経費は削るんだ!贅沢は許さない!という風潮は少し危険ではないだろうか。

確かに、銀行の将来性や昨今の経済情勢を踏まえ、贅沢できるとは思わない。

しかし、今から就職する若い人達から見たらどう思うだろうか?

夢や希望も無い。こんな銀行に就職したいだろうか?

なにも銀行に限ったことではない。他の業界でも似たような現象が往々にしてあるのではないだろうか。

もっと言えば、日本という国全体がこういう夢や希望も無い未来を大人達が創り出してるのではないだろうか。

もちろん、贅沢して良いとは言わない。営利企業なのだから、利益を出してなんぼのもんだから。

しかし、コメントのほとんどが贅沢するな!一円でも経費を削れ!それが当たり前だ!というコメントだ。

1人も「お車」廃止に寂しいとか残念とか、そういうコメントは無かった。

■負け犬根性

日本人はいつから贅沢は敵だ!となったんだろうか?

私も自社のスタッフからどう見られるか?と考えて自分の車は購入するようにしてはいるが、たまにスタッフや友人から社長なんだから高級車に乗った方がスタッフが夢を持つんじゃないの?と言われることがある。

しかし、先ほどのコメントが良い例であり、俺もいつか出世して社長みたいな車に乗るんだ!と思う日本人が全滅危惧種になっていることを考えると、高級車には乗りたくてもスタッフからの目を考えると乗れない。

昔、ダイエーホークスが弱かった時代、王元監督が生卵を投げつけられる事件があった。あれはファンがあまりのふがいなさに怒って生卵を投げたのだが、あの頃の王監督がインタビューでの話しを思い出した。

「今、うちのチームには負け犬根性が根付いている。試合に負けたとしても悔しがる様子1つ無い。それどころか、この後の飲みに行く話しばかりしてる」

このインタビューを思い出してしまった。今の日本人は、自分が豊になれないのは仕方がない。だから、他の人も豊になってはいけないと言う負け犬根性が根付いているのだ。しかも、その同調圧力までもが日本中を蔓延っている。

マスクでもそうだが、日本人の同調圧力はあまりにも酷い。30度を超える運動会でも保護者達は全員マスクをしている。会話しなければ、野外ではマスクをしなくて良いのに、自分だけがマスクを外してると周りの目線が痛いのでマスクをし続けている。

この負け犬根性と同調圧力が、今の日本、日本人に蔓延っているのである。

■好景気を実感できない今後の日本の中でのアトツギ

このブログの別の記事に、労働市場の流動化と規制緩和が起きない限り、実感を伴う景気は日本ではもう来ないと書いた。

20年前にも別のブログで同じ事を書いて、未だに当たっているから、恐らく、私の読みは当たっている。

そう考えると、人口減少が頭打ちになるぐらいのタイミング以降でしか、次の実感を伴う好景気は来ない可能性が高い。

この様な中でアトツギは、自社の経営をどう考えていかなければならないか。

賃金は上げたいけど、上げた後、又百年に1度の何かが起きて、売上が激減して資金繰りが厳しくなったら、賃金を下げたくても簡単には下げられないことを考えると、簡単に毎年賃金を上げ続けていくことは難しいだろう。

もっと究極に言うと、人を簡単にやめて貰うことができないことを考えると、人を雇うこと自体がリスクになる。

そう考えると、スタッフに所得の向上という意味で幸せを創造させることが難しくなってしまう。

では、それでいいのか?と言ったら良いわけが無い。

じゃあ、どうしたらよいのだろうか?

日本国内向けにだけ仕事をしていると、なかなか将来性を国全体で感じることができないのであれば、海外に目を向けるしかない。

しかし、いきなり海外に会社を作り、人を雇いとなると、どうしてもリスクが高い。

なので、海外向けに会社も作らず人も雇わず始められる海外へのビジネス展開をやるしかない。その答えの1つが越境ECだ。

全世界77億人が、また、全世界の企業がビジネス相手である。

BtoCでもBtoBでも全世界相手に越境ECでビジネスをやれば、日本国内の景気に左右されること無く、また、通販である以上は、多少、物流が遅れることはあれど、今回のような全世界的な感染症でも売上を確保することができる。

オーダーメイド商売でも英語を喋れるスタッフが1人居れば、zoomなどのテレビ会議システムを使えば、ビジネスを受注できる。

なので、アトツギは、これからは越境ECを自社のビジネスとして、新規事業に取り組んでいくべきだろう!

私のブログは、 note でも絶賛更新中! note だけに書き下ろした記事もあるよん!